カシス、ベリー、ブラッドオレンジなどのフレーバーは他の生産国や生産地では決して代用できない特別なもの。
その魅惑的な風味に加え、飲みごたえのあるケニアコーヒーの深煎りは萌季屋のスペシャリテのひとつになります。
深煎りによる風味が主体にならず、
そのコーヒーの個性が深みとともに活きるように仕上げています。
ガツリリは、
いろいろな果実が織りなすフレーバーは魅惑的。
その果実感にシロップのような甘さもあります。
お楽しみ下さい。
生産国 ケニア
生産地域 ニエリ県マシラ地区ピーター チーラ
生産者 小規模生産者
標高 約1700 m
栽培種 SL28,Ruiru11
生産処理 フリィウオッシュト
●ガツリリについて
ガツリリは、ナイロビから北へ160km離れた場所にあり、マウントケニアの南部ニエリ県マシラ地区に位置するファクトリーです。
ケニアの言語であるキクユ語で「低木」を意味するガツリリは、人や家畜に使用される薬草を採取されている地域として有名です。
約1,500人の小規模生産者が働いており、各生産者は平均で250本のコーヒーの木を栽培しています。
シェードツリーとしてマカダミアやグレビレアが植えられており、コーヒーの他、トウモロコシやバナナ、豆類の栽培もおこなわれています。
コーヒーチェリーの収穫は手摘みで、収穫された約600トンのチェリーをガツリリにて生産処理しています。
近隣を流れるキリグ川から汲んだ水を生産処理に使用しています。
●バリチュ農協について
ガツリリは、マシラ地区東部にあるバリチュ農協によって管理されています。
バリチュ農協は1996年にケニア政府コーヒー委員会に登録され輸出ライセンスを得ており、現在はガツリリの他、カラティナ、カリンドゥンドゥ、ガトンボヤと計4つのウェットミルを管理しています。
各ウェットミルに属する生産者に対しては、学費や農園の整備や設備投資、その他緊急で資金繰りが必要になったときのため、前払いでお金を受け取ることが可能です。
ガツリリのミルマネー ジャーは、バリチュ農協に随時状況をレポートしており、関係性を深めています。
●萌季屋のケニアコーヒー
ケニア産コーヒーは萌季屋のスペシャリテのひとつ。
同生産国で最高と位置付けられるフレーバーの種類があり、そのフレーバーは他の生産国や生産地では決して代用できない特別なものになります。
毎年このフレーバーを持つケニア産コーヒーを探しており、現在は安定して確保できていますが、実はそう簡単には見つかりません。
長い年月をかけ、それを見つける術、確保する術を構築してきました。
10年以上にも及ぶケニア産コーヒーオークションに出品されるものを確認し続けた経験をベースに、時代の流れにより最高品質のものを獲得する方法が変化していることを的確に捉え、
また、厳しい条件に応えてくれる関係者に支えられ、誇れるケニア産コーヒーが萌季屋にあります。
●ロースターの仕事
コーヒー豆は形や大きさは随分と違い、焙煎前の生豆を見ると、形、大きさ、硬さの違いはより顕著で、
生産過程(栽培種、栽培環境、生産プロセス、生産年など)の違いが大きく関係しています。
ケニア産コーヒーは比較的大粒で肉厚。
また萌季屋が扱う豆は高標高で栽培、収穫されたコーヒーチェリーから採取された硬い豆(ソリッドビーンズ)なので、
きちんとした焙煎プロセスを踏まなければ、酸味の質や舌触りが悪くなり、結果として魅力的なフレーバーをマスキングすることになります。
そして、最高峰のケニアフレーバーはあるポイントで最大となります。
萌季屋では、深みの世界の中で表現しています。