エチオピア イルガチェフェ チェルベサ G.1 ナチュラル/フレンチロースト
型番 |
ethichen_2024_fr |
重量 |
200 |
ナチュラルプロセスにより生まれるフレーバーは、フルーツでも、色の濃いフルーツを連想させます。
ですが、明瞭さに欠けるコーヒーが多い印象。
深煎りでは、さらに薄れ、深煎りによるフレーバーが主体に。
それらと一線を画す チェルベサ ナチュラルの深煎り。
ベリー系やドライフルーツの豊かな風味が印象的。
口当たりは心地よく、品を感じる深煎りをお楽しみ下さい。
生産者 小規模生産者
生産国 エチオピア
生産地域 南部諸民族州 ゲデオゾーン ゲデブ チェルベサ
標高 1,925 -2,110 M
品種 エチオピア系統品種
生産処理プロセス ナチュラル
●チェルベサと生産処理プロセス
チェルベサは主要なコーヒー生産地の1つ。
当ウォッシングステーションでは、およそ0.5~2ヘクタールの農園を持つ約170の農家からチェリーを集めています。
このウォッシングステーションは農園の近くにあるため各生産者は長い距離を歩かずともチェリーを運ぶことができます。
コーヒーチェリーはハンドピッキングにより収穫され、その後更に手作業による選別が行われます。
その後アフリカベッドの上に並べられ、その日のうちに未成熟や欠点のあるチェリーは取り除かれます。
最初の数日間は3〜4cmの比較的薄い層で乾燥させ、数日後に6〜10cmほどになるようチェリーを積み上げて乾燥させています。
チェリーは頻繁にかき混ぜられ、また日中気温が高い時間帯と夜間の湿度が上がる時間帯に合わせてベッドにはカバーがかけられています。
これによって乾燥が均一に進み、品質も確保されます。
標高が高いため、ナチュラルのロットを作るには、乾燥を終えるまで20日間ほどかかることもあります。
乾燥後のチェリーは麻袋に入れられた後、倉庫にてグレード毎に保管されます。
平均して約1~2ヶ月休ませる事で、コーヒーの水分が馴染み、均一な水分値に安定させることが出来ています。
また、倉庫内にて再度ハンドピックによる選別が行われることもあります。
チェリーを十分に休ませたら、アジスアベバのドライミルへと輸送します。
脱殻後の生豆は、アジスアベバの倉庫でコンテナへの詰込みを行い、ジブチ港までダイレクトに輸送することで、品質管理を徹底しています。
●ナチュラルプロセスについて
一般的にナチュラルプロセスにより生じるフレーバーは他の生産処理プロセスと比べ、独特な風味特性があります。
ある生産国を訪問した際、優良且つ複数の地域でコーヒーを生産している生産者からウオッシュトプロセスで際立った風味特性のあるコーヒーが生まれない地域はナチュラルプロセスを選択すると聞きました。
それほど、ナチュラルプロセスは香りや味に影響を与えるということです。
生産国によりある程度生産処理プロセスは決まっていましたが、近年は目的により生産処理プロセスを選択する生産者が増え、その中でもナチュラルプロセスコーヒーは増えているように感じます。
ウオッシュトプロセスでも独特な風味特性を持つコーヒーを生み出す生産国や地域でナチュラルプロセスを導入することは、さらに魅力的で複雑な風味のあるコーヒーを生み出す可能性があります。
ただし、そのプロセスを適切に行える高い技術力が不可欠であると考えます。
コーヒーチェリーの状態で乾燥する方法がナチュラルプロセスになりますが、
どのような状態のコーヒーチェリーを乾燥させるのか
どのような場所、設備を用いて乾燥させるのか
乾燥工程中の気温の高低や風の強弱による乾燥率を考慮しているのか
また、それをコーヒーチェリーの乾燥度合い(水分値)に合わせて調整しているのか
そして、休息時間があるのか
など、ただ干すだけではなく、細かな調整がナチュラルプロセスの豆の品質を高くします。