萌季屋のデカフェがフルーティーになりました。
「デカフェって美味しいの?」
「美味しいです。」
素材である生豆の厳選。
その生豆の良さを引き出す焙煎プロセスと仕上げのポイント。
美味しくなるプロセスをきちんと踏むこと。
ストーンフルーツのようなフルーティーな風味と華やかな印象のデカフェをお楽しみ下さい。
●生豆の厳選
デカフェに処理される前の生豆の品質が重要。
良い環境で栽培、生産された風味特性に優れた生豆が大前提です。
今回のフルーティーなデカフェは、
通常商品として販売したこともある“エチオピア レフィサウォッシングステーション”の品質の高い豆をデカフェ処理しています。
※レフィサウォッシングステーションについては、下記をご覧下さい。
●デカフェ処理
本コーヒーは、
生豆の持つ本来のフレーバーを保持できるMountain Water製法でカフェインを除去しています。
※Mountain Water製法については、下記をご覧下さい。
●デカフェの焙煎
デカフェも同様、厳選した生豆の美味しさを引き出すのは焙煎です。
カフェイン除去された生豆の焙煎過程の変化(色や香り)は、通常とは異なるので、
その変化を知ることが大事。
また、豆質がやわらかいので、火力調整にも気をつかいます。
デカフェに合わせた細かな調整をしています。
●デカフェの抽出
デカフェはその豆の性質上、高鮮度においても注湯時の粉の膨らみが弱い場合があります。
品質には問題ございませんので、いつも通り抽出して下さい。
また、抽出後半ではペーパー内にお湯がたまりやすく、ろ過しにくくなります。
必要以上にお湯を注がず、ろ過のスピードに合わせお湯を注ぎ調整して下さい。
●レフィサウォッシングステーションについて
生産者 小規模生産者
生産国 エチオピア
生産地域 オロミア州 西アルシゾーン ナンセボ
標高 2000 - 2550m
品種 エチオピア系統品種
生産処理プロセス フリィウオッシュト
レフィサウォッシングステーションは、アジスアベバから南部へ約400 km離れた、ベール山脈の麓に位置しています。
約648名の周辺生産者からチェリーが持ち込まれます。
コーヒーチェリーは、ウォッシングステーションに持ち込まれる前に、未成熟チェリーや過熟チェリーなどがハンドソーティングによって取り除かれます。
その後到着したチェリーはタンクに入れられ、比重の軽いフローターなど好ましくないチェリーや欠点を取り除きます。
果肉除去後、5時間のウェットファーメンテーションを行い、さらに72時間のドライファーメンテーションの2回醗酵工程をとっています。
醗酵工程を終えたパーチメントはアフリカンベッドの上へ薄く広げられ、天候に応じて8~10日間、水分値が10.5%に達するまで乾燥させます。
未成熟チェリーや欠点のあるチェリーは、乾燥工程中にも取り除かれます。
●Mountain Water製法について
メキシコ・ベラクルース州にあるデスカメックス社にて行われている「MountainWater製法」。
生豆の持つ本来のフレーバーを保持しながらカフェインを抽出する方式です。
1. カフェイン除去の下準備として、約1時間水に浸し柔らかくさせます。
2. カフェイン以外のコーヒー成分で飽和状態になっている水の中に、柔らかくなっている生豆を浸し、生豆からカフェインだけを抽出させます。
この時に使用する水(カフェイン以外のコーヒー成分で飽和状態になっている水)は、カフェインだけを取り除くことのできる特殊フィルターを通し、カフェインとそれ以外の成分に分けています。
この製法で行うことによって、その生豆が持つフレーバーの成分を保持しながら、カフェインだけを抽出させることができます。
3. カフェイン抽出後のコーヒーは、3種類の乾燥工程をとり、時間をかけて乾燥させます。
4 . コーヒーの表面をブラシできれいにし、異物除去されます。
5. カッピングによる品質管理を経て、パッキングされます。